日立中里フルーツ街道 日立市下深荻町

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日立中里フルーツ街道とは

 

 

果樹園の成り立ち

下深荻地区では1970年代以前、葉タバコを中心とした農業生産が営まれていました。

タバコの乾燥場跡

タバコの乾燥場跡

しかし、貴重な現金収入源であった葉タバコの栽培も価格下落や、農業従事者の他産業への流出により縮小を余儀なくされてしまいました。

その後、1970年代に入ってから、行政の提案により、ブドウの栽培が普及していきました。

ブドウの栽培を機に、観光農園の営業を開始した農家も多く、1975年に下深荻地区の観光農園によって「中里レジャー農園」が開設されます。

1980年代には、ブドウと同じく行政の薦めで、リンゴの栽培が始まりました。

また,1991年に開催された「クリスト・アンブレラ展」による観光客の下深荻地区への流入を契機に、観光農園数はさらに増加をし、現在の姿になりました。

 

サポーター制度の導入

中里地区の果樹農家さんは、若い後継者が少なく、高齢化も徐々に進行し、現在、平均年齢は約70歳になっています。

そこで、果樹農家・農協等を中心に中里レジャー農園サポーター協議会を設立し、「サポーター(援農ボランティア)制度」を実施することで、「果樹農家を助けたい!」という熱い思いを持つ方々を募り、果樹園の活性化に取組んでいます。

サポーターは、農家との触れ合いやコミュニケーションを通し、果樹栽培に関する農作業のお手伝いをすることで、果樹振興ひいては地域に賑わいを与える必要不可欠な存在となっています。

 

(引用・参考文献)
・筑波大学_地域研究年報_2012中里果樹園研究
・東京農業大学農山村支援センターの調査レポート